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  10 ,2020

徒然叢

つれづれと記される雑記ばかりのブログ。たま~に執筆していたりします。

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Category: MistySpell

Tags: ---

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ユキノシタ 4話

 数あるテーブルのうち、俺が選んだのは最も暖炉寄りにある(家の店の暖房は暖炉だけである)場所にした。少し暑すぎる感もあるが雪姫ちゃんはさっきまで寒空にいたのだ。これくらい暑くてもいいだろう。
「お兄ちゃん、ちょっと暑すぎ~。なんでこんな席なのよ~」
 という声はスルーの方向で。どっちにしろこいつの意見など聞く耳持たない。
「ねぇ、雪姫ちゃんも暑いよね? 」
 自分ひとりでは俺を陥落できないと悟ったのか、雪姫ちゃんまで見方に取り入れようという魂胆らしい。さすがは末っ子、勝てない時点で人に頼るという術を身につけている。
 しかし雪姫ちゃんは麗音の誘いに乗らずに首を振る。
「わたし寒がりですのでこれくらいがちょうどいいです」
「というわけだ。我慢しろ麗音」
「え~、民主主義の横暴だ~。断固抗議!! 」
「じゃあ夕飯食べずに自分の部屋に戻ったらどうだ? 」
「それだけは嫌。せっかく普段なら真っ先に完売しちゃう『楽々』のナンバーワンメニューが食卓に上がっているのに……敵前逃亡なんて出来ない。出来るわけないの。お兄ちゃんはそれをわかっててあたしに部屋に戻れといってるのね。鬼、鬼畜、近親相姦魔!! 」
「最後のだけは訂正させてくれ」
 さりげなく事実無根の爆弾発現をする麗音。しかもその横で雪姫ちゃんが必要以上に驚いてる。
「えっ!? お二人はご兄妹なのにそういう関係だったのですか。ごめんなさい、部外者なのに聞いちゃって。いえいえ、ご心配なく。わたしの恩人ですし、このことは他言無用にしますので」
「そんな気遣いいらないから」
「えぇ!? で、でわでわ世間様に公表なさると。ひゃ~、世の中はわたしの知らないところで波乱に満ち溢れていたのですね」
「いや、君のほうが波乱に満ち溢れてそうな気がするけど……。そういえばさ、雪姫ちゃんってなんで倒れてたの? 君くらいの女の子だったらこんな雪の日は家でゆっくりしてるもんじゃないの? 」
 その一言がきっかけだった。

……to be continued
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プロフィール

小椋 叢葦

Author:小椋 叢葦
おぐらそういと読みます。
頻繁に名前が読めないと突っ込まれます。
MistySpellの副管理人。
移転作業完了しました。更新ペースはまったりですが、よければおいでませ。
mail:soui_ogura●mail.goo.ne.jp(●を@に変更して下さい)

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       ハードボイルド(5%)
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